全然更新してないんですが…!
ごぶさたんにちは。
先日、久々に映画を観にいったら
どしーんときて、なにかのスイッチが入ってしまったようで。
観たい作品もわんさかとめどなくなってしまい
しばらく映画金欠になりそうです。
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今回みたやつ。
1970年のアメリカ/メキシコ合作。
カルトの頂点/40周年記念 デジタルリマスター!
アンディ・ウォーホール、ミック・ジャガー、デニス・ホッパー達が!
ジョンレノンが配給権を!
こんなコピーとこのイメージを観たら、誰もが気になってしまうかと。。
その日は奇跡的に定時で仕事から上がれたので、初・元町映画館へ駆け込みました。
音楽は奇妙なまでに明るいし
コメディみたいな、ぷっつん滑稽な人物がたくさん登場するんだけど
血の気の多いゴダール作品という感じで難解というかワンダー。
考えはおよばないが、絶句。
かなりに感じることはできたのでこれを書いています。
中盤までは、
「覚悟していたけどやっぱり、なんだか殺伐とした難しい系だな」
だった感触が、壮絶なラストで
どすんとした別の重いものにすっかり変えられてしまった。
映像は、砂漠の空などほんとにきれかったです。
と、流れっぱなしの血の赤色。
ビジュアル的には西部劇とシュルレアリスムが混じってるような雰囲気。
HPにあるように宗教的な暗喩が多かったみたいで
そこのところは、残念ながらほんとにわからなかった。
聖書とか読んだことがある人はもっと深まるのかも。
ツイッターでもつぶやいて、
映画の本質的なテーマとは関連ないことなんだけど。
とにかく人が、ばんばんゴミのように殺されていくので
だんだん感覚が麻痺していった事が印象深い。
ひとつの映画で一人人が死ねば、とても重いものとして受け取れるんだけど
群衆達がカウントできないペースで絶命してゆくともう、
一人当たりの命はどんどん軽くなっていくんですね。
とてもコワイことやけど、これはおそらく現実にもいえることで
自分のそんな雑な感覚に気づいてぞっとする。
漫画ワールドイズマインの中で、私の好きな総理大臣が
「人間の最大の罪は想像力の欠如だ!
大勢の死が想像及ばないばか共が、テロリスト達にシンパする」
…等と叫ぶ幕があるけど、まさにこの日それを思い出した。
この作品、きっと何度観ても霧は晴れないけど、もう一回見直したい。
鞭でうたれる感覚でした。
どすんとやられたので、
同じホドロフスキー監督作品